基本方針basis plan
当所が依頼事務を遂行するにあたっては、基本的に次のようなスタンスで臨みます。
特許・実用新案明細書を受任作成する場合のスタンス
- 当所では、発明が解決しようとする課題の設定に細心の注意を払い、発明者・出願人の御説明を十分に御聴取して決定します。
- 課題解決のため発明者が工夫したキーポイントを突き止めたうえで、請求範囲(請求項)と明細書の起案に着手します。
- このキーポイントを中心として模倣技術の出現を考慮に入れつつ特許を受けようとする発明を特定するのに必要な技術事項 (発明特定条件)をすべて過不足なく摘出して必要な請求項を立てます。
- 請求項の起案にあたっては、御依頼の発明の新規性・進歩性の所在に注意し、可能な限り無効事由が混入しないように留意します。
- 技術の的確かつ精緻な表現に努め、世俗的な平易さは避けます。
- 原因と結果の因果関係を論理的に表現するように努めます。
意匠出願を受任した場合のスタンス
依頼対象の商品(物品)を、購買者の興味を惹くであろう部分をマーケッティング的に考察してバイイングポイント(buying point)を突き止め、そのポイントが明確になるように物品説明と図面を作成します。
商標出願を受任した場合のスタンス
依頼された商標と競合する先行商標を、テクニックを駆使して調査することにより、登録可能性の低い商標を 御指摘するとともに、依頼商標と指定商品・役務との関係から排他独占権として確立することの適否を市場論的に判断し、専門家として誠実な見解を御呈示して、 可能性の低い商標出願は可能な限り回避するよう努めます。